「小津安二郎日記」を読む
都築政昭著「「小津安二郎日記」を読む 無常とたわむれた巨匠」(ちくま文庫)を購入しました。
品切になっていた単行本の文庫化です。
読みたかった本の文庫を新刊書店の棚で見つけるのは、不思議なうれしさがあります。
この本はタイトル通り「小津安二郎日記」を読み解くという内容。
都築政昭の他の著書同様、読みやすい文章で日記のみだと少し読みにくかったものに(そもそも読ませるための文章ではないので当たり前ですが)解説を加えます。
小津安二郎が生きた時代の映画界のエピソード集のような内容です。
ところで「小津安二郎日記」の実物、見てみたいと思いませんか?
実物は鎌倉文学館に所蔵されていて、以前訪れた時に展示されていたのを見たのですが、とても小さな手帳にきれいに細かな字で書かれていて、几帳面な性格を表しているように感じました。
開かれていたのは原節子について書かれているページで、その部分を見ることができただで感動です。
古本屋なので、「小津安二郎日記」の実物が市場に出たらいくらの落札価格になるだろうか、とか、自分だったらいくらの値をつけるだどうか、なんてことを考えながら鑑賞しました。
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